県道40号線沿いにある黒岩前田遺跡(唐津市教育委員会提供)

 佐賀県唐津市教育委員会は13日、相知町黒岩にある「黒岩前田遺跡」の発掘調査の現地説明会を開く。弥生時代後期後半から古墳時代初頭の住居跡や水路が見つかっており、「魏志倭人伝」に記された「末盧国」の広がりが推測できるという。

 現場は県道40号線と松浦川の間で、ほ場整備事業に伴って7月から調査していた。黒岩前田遺跡の学術調査は初めて。

 唐津平野一帯にあったとされる末盧国の中枢の可能性がある中原遺跡(西九州自動車道唐津インター付近)からは南に約5キロに位置している。両遺跡で同じデザインの土器が出土しており、松浦川を介した人々の交流が想像できるという。

 市教委生涯学習文化財課の仁田坂聡文化財調査係長(50)は「遺跡の近辺では弥生時代の甕かめ棺かんが出ていたが、今回は住居跡が見つかり、末盧国の南側への広がりが確認できる」と話す。

 説明会は午前10時、午後1時半の2回で、集合場所は遺跡前の相知いきいき館。事前の申し込みは不要。問い合わせは同課、電話0955(72)9171。

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