任期満了に伴う今年3月の神埼郡吉野ヶ里町議選で、当選した4人の議員が地区公民館を選挙事務所などに使ったのは違法として、別の町議が4人の当選無効を求めた訴訟で、福岡高裁(須田啓之裁判長)は10日、原告町議の請求を棄却する判決を言い渡した。

 提訴したのは町議の城島敏行氏(70)で、立候補者が個人の利害目的のために地区公民館を使用することは公民館の活動目的に反するとし「住民の政治上、選挙上の判断を制約する」などと主張していた。

 これに対し福岡高裁は、地区公民館を選挙事務所として使用することを吉野ヶ里町では禁止していないことなどを理由に、有権者の自由な判断による投票を妨げる特段の事情が見当たらないとして棄却した。

 城島氏は「公民館使用についての是非を問いたかったが、答えは出ていない。判決文の内容を精査し、やれることはやる」と最高裁に上告する姿勢を示した。

 城島氏の審査申し立てを棄却し、その裁決を不服として今回の訴訟を起こされた県選管の大川正二郎委員長は「委員会の主張に理解をいただいた。今後とも市町選管と連携し、選挙の適正な管理執行に努めていきたい」とコメントした。

このエントリーをはてなブックマークに追加