レモンと砂糖と水があればおいしいレモネードができる。このレモネードで小児がんの子どもたちを支援する募金活動「レモネードスタンド」◆2000年、米国で小児がんの少女が「自分と同じ病気で苦しむ子どもたちを助けたい」と、自宅の庭でレモネードを作って販売したのが始まりだ。この取り組みは世界に広がり、日本でもNPO「レモネードスタンドジャパン」がある◆横浜の小学5年生縈島四郎君は4歳の時、脳腫瘍に。治療の影響で髪が抜け、痛い注射、幼稚園にも行けなかった。今は退院して学校に通っているが、毎日の注射は欠かせない。そんな四郎君の願いは「小児がんの治療や研究がもっと進んでほしい」◆四郎君のおばあちゃんは神埼出身で“近代医学の祖”とされる伊東玄朴の遠縁だそうで、四郎君が思いついたのが「レモネードスタンド」を開き、その寄付金で絵本を作り、自分の思いを伝えること。作文教室の先生やお友達、闘病中の仲間や家族が協力してレモネードを販売。そして完成した絵本が『しろさんのレモネードやさん』(吉備人出版)◆辛つらい闘病の様子は四郎君が書いた原稿がそのまま使われた。絵本の売り上げは小児がん支援のために使われる。日本では年間約2500人の子どもが「がん」と診断され、子どもの死亡原因の上位になっている。(賢)

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