0-1で敗れたサガン鳥栖の選手たちに激励の声援を送るサポーター=鳥栖市のベストアメニティスタジアム(撮影・山田宏一郎)

 試合終了の笛が響いた瞬間、スタジアムは大きなため息に包まれた。サッカーJ1・サガン鳥栖は6日、ホームのベストアメニティスタジアムで湘南ベルマーレに0-1で敗れた。台風25号の風が残る中、残留を願って駆け付けたサポーターは、17位に転落し、うなだれる選手を応援歌で鼓舞した。

 強風の影響で横断幕や旗振りが禁止されるなど、普段と異なる雰囲気での試合だった。直前に、残留争いのライバルのガンバ大阪、柏レイソルがともに勝利を収めていた。「絶対に勝たなきゃ」。大学生の中尾太亮さん(21)=武雄市=は険しい表情を浮かべていた。

 じりじりとした後半、先制したのは湘南だった。会社員の杉本達則さん(60)=鳥栖市=は「まだまだいける。逆転を信じて応援するだけ」と声を張り上げた。

 鳥栖も諦めず、FWの金崎夢生選手らが何度かチャンスをつくったが、ゴールは遠かった。鳥栖市のパート原和子さん(54)は「あれだけチャンスがあっても決めきれない」と嘆き、市内の小学生古賀太喜君(10)も「ゴールが全く入らず悔しい」と肩を落とした。

 鳥栖は残り5試合で、残留争いはいよいよ正念場。後がない状況に会社員の末次智子さん(33)=福岡市=は「何が何でも乗り越えるしかない。声を出し、思いっきり手をたたいて応援し、最後に笑う」と全力での後押しを誓った。

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