7回目の発掘調査で出土した「三環鈴」(右上)と鈴杏葉3点。状態が良く、約1500年前の鈴の音を聞くことができる

 多久市教育委員会が発掘調査をしている牟田辺遺跡(南多久町)で14日、現地説明会が開かれる。昨年6月からの第7次調査では弥生時代の遺構や古墳3基を発見。馬具の一種で、県内でも希少な「三環鈴(さんかんれい)」や「鈴杏葉(すずぎょうよう)」などが出土しており、担当者が成果を紹介する。

 古墳のうち1基は5世紀後半(古墳時代)の前方後円墳で、市内での発見は初めて。全長18メートルと小さく、石室の天井が壊されるなど残存状況も良くないが、副葬品とみられる特殊な遺物も出土しており、市教委は「多久地域を含む古墳時代の勢力圏を考える上で貴重な発見」としている。

 石室からは三環鈴や鈴杏葉に加え、装身具の「獅噛文(しがみもん)帯金具」も見つかった。全国的にも出土例は少なく、小さな古墳から発見されるのも珍しいという。

 牟田辺遺跡は弥生時代の拠点集落。1974年から2008年まで6回の発掘調査が行われ、細形銅剣などの甕棺(かめかん)墓群や環濠(かんごう)などが出土した。今回は県食肉センターの拡張計画に伴い、約1万平方メートルを調査している。

 説明会は午前10時、午後1時からの2回で、いずれも南多久公民館に集合し、バスで現地に向かう。申し込みは10日まで。問い合わせは多久市文化財発掘事務所、電話0952(75)6701。 

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