バカラの作品について説明する十四代今泉今右衛門さん。下段は団扇花鳥図花瓶=有田町の今右衛門古陶磁美術館

金彩 木の実文台付花器

団扇花鳥図花瓶

 明治維新150年を記念した「ジャポニズムのガラス展」が4日、有田町の今右衛門古陶磁美術館で始まった。クリスタルで知られるフランスの高級ガラスメーカーのバカラが、19世紀後半に欧州で沸き起こった日本ブームの影響を受けた作品を中心に66件153点を展示。人間国宝の十四代今泉今右衛門さんは「常に新しいものを生み出そうとする工芸の気質を見てもらえれば」と話す。12月24日まで。

 今右衛門さんが昨年2月、バカラと共同制作で磁器とガラスを組み合わせた作品を手がけた縁で実現した。歴代の今右衛門、酒井田柿右衛門作品や西洋のアンティークを集める井村美術館の所蔵品を並べている。今右衛門古陶磁美術館で陶磁器以外の展示は初めて。

 19世紀後半から1930年ごろまでの壺つぼ、花瓶、鉢などを展示。1867年のパリ万博などで出品された日本の装飾様式に影響を受けた作品から、そのジャポニズムの面影を残しながらもアールヌーボーやアールデコへの様式の変遷が分かる内容となっている。

 「団扇花鳥図花瓶」は、乳白色のオパーリン・クリスタルガラスに梅の花など日本のモチーフを描き、焼き物のような質感を感じさせる。「金彩 木の実文台付花器」は、薩摩焼の金高盛技法を取り入れ、金・銀彩で葉脈を生き生きと表現している。

 観覧料は一般500円、高校生以下無料。11月22日午前11時と午後2時から井村美術館の井村欣裕館長のギャラリートークがある。月曜休館(祝祭日の場合は翌日。

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