左から安東浩太郎さん、美由紀さん、稲田諭さん=太良町太良にある安東さんのアスパラガスハウス

アスパラガスを題材にした絵本『つきのおくりもの』

 佐賀県太良町のアスパラガス農家、安東浩太郎さん(39)と美由紀さん(38)夫妻が『たべるえほん つきのおくりもの』を出版した。民話「かぐや姫」をモチーフにアスパラガスが登場する絵本で、収穫期の3月以降は安東さんが生産したアスパラガスを付けて販売する。

 早朝、ライトに照らされたアスパラガスから竹林を連想した美由紀さんが「竹取の翁(おきな)になった気分。この幻想的な景色を誰かに伝えたい」と、かぐや姫の物語とアスパラガスを結びつけた絵本の制作を思いついた。

 安東さんは「収穫量は月の満ち欠けにも左右される。農業と月は縁が深く、ここが『月の引力が見える町』太良町であることからもぴったり」と、ディレクターの稲田諭(さとし)さん(32)=みやき町=に相談。佐賀にゆかりのある人が物語や絵を担当し、9月に出来上がった。稲田さんも「食べ物が付いてくる絵本は例がない。八百屋に絵本を置いてもらうなど、幅広く展開できる」と期待を寄せる。

 安東さんは「絵本で畑に興味を持って、収穫体験に来てくれたら。取りたてのおいしいアスパラガスを食べてもらいたい」と話す。美由紀さんも「親子で食を楽しむ入り口になる絵本」と手応えを語る。学校給食とのコラボレーションや、佐賀の農産物を使った第2弾の出版も計画している。

 収穫期には、絵本に安東さんが生産したアスパラガス600グラムを付けて販売する。予約受け付け中のアスパラガス付きの絵本は3500円(税、送料別)で、絵本のみは2千円(税別、送料込み)。問い合わせはA-noker(ええのうかー)ホームページ、安東美由紀さん=電話090(2097)6772=まで。

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