水田に出現した大小五つのミステリーサークル=平成2年10月3日、三田川町田手

 円形に稲が倒れる「ミステリーサークル」が、三田川町田手(現吉野ヶ里町)の田んぼに現れた。2日前の1日には神埼町馬郡(現神埼市)に現れたばかり。この数日前に見物客が300万人を突破した吉野ケ里遺跡からいずれも近く、「UFOだ」「誰かのいたずらだ」と騒ぎになった。

 神埼町のサークルは、遺跡の環濠集落西約300メートルの県道沿いに現れ、直径約10メートル。三田川町のものは遺跡東を流れる田手川のそばに、直径11メートルの二重円から直径3~4メートルまで大小五つ現れた。いずれも時計回りの渦巻き状に稲が根元から倒れていた。

 ミステリーサークルは1980年代ごろから英国を中心に世界各地で現れ、原因には宇宙人やプラズマ、竜巻などさまざまな説が唱えられブームとなった。県内のサークルがどのようにしてできたかは不明だが、英国では「製作者」を名乗る男性2人が92年、ユーモアがあり意義深い科学的研究に贈られるイグ・ノーベル賞(物理学)に選ばれている。

 県内では98(平成10)年にも、伊万里市大川内町に直径3メートル前後のサークルが出現した。ちなみに、他人の生産する作物に被害を与える行為は器物損壊罪に問われる可能性がある。(新元号まであと210日)

このエントリーをはてなブックマークに追加