幕末明治期の有田の偉人を紹介している店舗のショーウインドウ=有田町幸平

有田陶磁美術館の企画展で展示される、香蘭社製の色絵金彩波千鳥文のカップ&ソーサー、コーヒーポット(近藤コレクション)

幕末明治期のなます皿に盛り付けられた三平汁。棚田米のおむすび購入者に期間限定、先着でふるまわれる

 幕末・明治期に各分野で活躍した有田町の偉人を顕彰し、当時の歴史や文化を伝える「明治有田偉人博覧会」(有田偉人博)が今月から本格的に始まる。有田焼が欧米に輸出され、万博に出品された当時の様子を振り返る企画展を開催する。食のイベントとして、北前船で運ばれていた「なます皿」を使った三平汁の振る舞い、有田銘菓の茶わん最中(もなか)の復活プロジェクトを展開する。

 企画展は2カ所で開催。有田陶磁美術館では17日~11月25日、「お茶を召しませ! 幕末明治のカップ&ソーサー展」と題し、町内外のコレクターが収集した焼き物を中心に55点ほど並べる。19世紀ごろに欧米で人気を博した有田焼の使われ方や、明治初期に有田で行われた欧米風のお茶のもてなしを再現する。当時の有田焼と他産地の輸出品や現代の作品を並べ、産地や時代による違いを楽しんでもらう。月曜休館、無料。

 町歴史民俗資料館東館では「万博に賭けた夢~有田人の万国博覧会」を27日~11月25日に開く。有田焼飛躍のきっかけとなった欧米の万博にかけた佐賀や有田の人々の思いを、出品された焼き物や関係資料を通じて紹介。資料30~40点を並べる。会期中無休、無料。

 食のイベントでは、なます皿にスポットを当てる。江戸後期から明治期に有田焼のなます皿が北前船で運ばれ、北海道では三平汁や石狩鍋の取り皿として重宝されたことに着目。小路庵で11月21~25日午前11時から、棚田米のおむすびを購入した各日先着50人に、なます皿に盛り付けた三平汁を振る舞う。

 約30年前まで販売されていたという「茶わん最中」も復活させる。11月23~25日に春陽堂で、各日限定50人の試食会を開く。

 食に関連したトークイベントも。「最中から考える有田焼イノベーション」(11月23日午後1時、ファウンテンマウンテン)は、各界でイノベーションを起こしている人たちが登壇。同日午後3時半からは小路庵で「なます皿の旅路」と題し、北海道松前町文化社会教育課の佐藤雄生さんらが、有田焼を運んだ北前船の歴史などを紹介する。

 内山地区で町屋などのショーウインドーに展示中の偉人紹介は、11月末までに約50人を目標に展示を増やす。問い合わせは町まちづくり課内の町明治維新150年事業実行委員会事務局、電話0955(46)2990へ。

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