武雄市図書館が民間に業務委託し開館した際、蔵書購入で違法な支出があったとして、市民が当時の責任者だった樋渡啓祐前市長らに約1900万円を賠償請求するよう佐賀県武雄市に求めた住民訴訟の判決で、佐賀地裁(達野ゆき裁判長)は28日、請求を棄却した。

 市が業務委託したカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、蔵書1万冊を1958万円で納入するという見積もりなどに反し、756万円を充てたことなどが違法か争った。

 判決は「契約においては契約金額が定められているだけで、内訳は明示されていない」などとし、蔵書納入費が1958万円分とする根拠はないと指摘した。選書の方針はCCC側に広い裁量があったとし、納入費を抑えて差額を工事費などに充てた点は「市と合意があった」とした。

 判決によると、CCCは2013年のオープン時に756万円で書籍約1万冊を納入、残りの金から安全対策として約1200万円で追加工事をした。選書は分野が集中したり、複数冊の重複があったりした。

 市民側の弁護団は「原告の意向を踏まえて控訴するか検討したい」とし、武雄市は「これまでの市の主張が認められたと考える。引き続き図書館が多くのみなさまに利用されるよう努める」とのコメントを出した。

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