キュウリの栽培状況を見て回る生産者ら=武雄市のJAさがみどり地区トレーニングファーム

 施設園芸で導入が進んでいる環境制御技術について学ぶ生産者の研修会が11日、武雄市で開かれた。キュウリやナス、トマトなど施設野菜の栽培農家らが九州各県から集結し、最新設備の特徴を学んで収量アップの方策を探った。

 武雄市に昨年度開設された、キュウリの新規就農者のための研修施設・トレーニングファームのハウス3棟を視察した。複合環境制御盤や自動かん水装置、環境測定器、炭酸ガス発生装置などを備えており、そのうち1棟は光を取り込みやすい高軒高ハウスになっている。研修生は初年度から好成績を残しており、来年産は3棟すべてで反収30トン以上を目指している。

 参加者は、トレーニングファームの講師や研修生らの案内でハウス内を視察し、高さや奥行き、収量などを熱心に質問していた。

 会場を移しての座学では、メーカーの担当者が環境制御や土壌養液栽培の技術について現場での取り組みを交えて紹介し、農水省生産局の担当者が今後の施設園芸振興に対する方策を講演した。

 農水省の担当者は、消費者ニーズに応えるために施設園芸は「周年安定供給が必須」と強調する一方、日本の施設園芸で複合環境制御装置を備えているのは全体の2・5%にすぎず、先進国のオランダに大きく差を広げられていることを指摘。農家の戸数や施設面積が減少する中、次世代施設園芸の取り組みを加速させるため、設備の高度化に対する負担軽減など国の補助政策を説明した。

 研修会は北部九州地区胡瓜研究会(山口仁司会長)が主催。定員を大幅に上回る約150人が参加し、関心の高さをうかがわせた。

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