大阪府の逃走事件を受け、佐賀県警の対策を説明する引地信郎警務部長=県警本部

 8月に大阪府富田林市の富田林署で勾留中の容疑者が逃走した事件を受け、佐賀県警は21日の定例会見で、県内全10署で実施した面会室の緊急点検の結果を公表し、県内の施設に異常はなかったとした。

 逃走事件は8月12日に発生。接見室のアクリル板が押し破られ、金属製の縁との間に約10センチの隙間が空いていた。扉にはブザーが鳴る装置があるが、署は電池を抜き取って運用していた。容疑者が弁護士との面会終了後、アクリル板を蹴破り逃走したとみられる。

 定例会見で引地信郎警務部長は、逃走事件に触れ「県警として絶対にあってはならない」との認識を示した。その上で、逃走翌日の8月13日に、10署の面会室で仕切り板の損傷やセンサー設備などの異常の有無を点検したとし、「施設面での問題は認められなかった」と述べた。

 県警はこのほか8月末に緊急会議を開き、各署の留置担当課長に施設管理の徹底や面会終了時の適切な把握などを指示。県弁護士会には逃走防止の協力依頼をしている。

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