腹腔鏡手術に見立て、モニターを見ながら長い鉗子を操作して輪ゴムを画鋲に引っ掛ける参加者=佐賀市の県立医療センター好生館

 中高生が実際の医療機器で外科手術を体験するセミナーが16日、佐賀市の県立医療センター好生館であった。約30人が基礎的な縫合から患者への負担が少ない最新の医療機器まで体験し、目標とする医療従事者へ気持ちを新たにした。

 キットによる縫合と結紮(けっさつ)(糸結び)のほか、内視鏡手術を想定して映像を見ながら長い鉗子(かんし)を使いこなす練習、自動縫合器体験、超音波による摩擦で毛細血管をふさぎながら切る最新機器体験の4ブースが設けられた。好生館の医師らが指導した。

 このうち内視鏡手術体験では、参加者は直径12ミリの穴から差し込んだ長い鉗子を操り、画びょうに輪ゴムを掛けたり、ビーズを移動させたりする細かい作業に挑戦。手元を映し出すモニターの映像では操作が難しく、直接手元を見ながら作業する参加者もいた。

 好生館の手術室やドクターヘリが離発着するヘリポートも見学し、参加者は憧れの医療現場に興奮していた。

 好生館消化器外科の北原賢二主任部長は外科医が不足気味な医療現場の現状に触れ「外科医がどういうことをしているのかを知り、なじんでほしい」と狙いを話した。佐賀西高2年の古賀天愛(のあ)さん(16)は「内視鏡は距離感がつかめず難しかった。看護師志望だけど、外科や小児科にも興味がある。体験してモチベーションが上がった」と笑みをこぼした。

 好生館とジョンソン・エンド・ジョンソンメディカルカンパニーの共催で、手塚治虫の作品になぞらえ「ブラック・ジャックセミナー」と称して県内で初開催された。

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