開幕から半年になる「肥前さが幕末維新博覧会」について、手応えや今後の展開を話した脇山行人事務局長=佐賀県庁

 肥前さが幕末維新博覧会の来場者は予想より早く100万人を突破した。この半年をどう捉え、これからどのように展開していくのか、脇山行人事務局長に聞いた。

 

―幕末維新博が開幕から半年の節目を迎えた。

 来年1月14日の会期末まで残り4カ月しかないという思いが強い。偉人たちの思いを感じ、勇気がもらえる展示になっており、来場者の感想コーナーでは「ゲームなんかしてる場合じゃない」と書いた若者もいる。当時の精神や佐賀への誇りを感じてもらえているのではないか。

 

―三つのテーマ館は目標の50万人に届いていない。

 テーマ館は8月末で30万人が訪れ、順調だと思う。ただ、大雨や猛暑、台風の影響も大きかった。あの暑さでは周遊は難しい。秋はすごしやすい気候になり、ガイド付きの街歩きも増えるのではないか。

 

―維新博全体の事業費は35億円に上る。チケット収入の状況や経済的効果は。

 チケットの売り上げ収入は8月末時点で約1億1千万円で、目標の1億2800万円には届く見込みだ。来場者へのアンケート調査を重ねつつ、経済波及効果の算出も検討する。

 

―メイン会場の佐賀市と他の市町の間に温度差があるのではないか。

 「市町の日」では県内20市町がステージや産品販売でアピールしている。明治維新期の顕彰は地元でも行われ、武雄市は戊辰戦争の縁で「秋田竿燈(かんとう)まつり」を招いた。10月20日の「さが維新まつり」には唐津の浜崎祇園山笠などが参加する。「佐賀市の祭り」でなく「佐賀県の祭り」になるように盛り上げていく。

 

―本格的な秋の行楽シーズンが訪れる。

 11月は一年で最も県内に人が訪れる時期でもある。佐賀インターナショナルバルーンフェスタや九年庵などでチラシを配り、維新博会場に持参すれば、割引を受けられるサービスなどを準備している。県立美術館では芸術の秋にちなみ、佐賀県出身のアーティストによる「三人展」も開く。ぜひ来場してほしい。

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