政務活動費の使途の公開など要請書の内容を説明する味志陽子事務局長=佐賀県議会棟

 全国市民オンブズマン連絡会議が発表した本年度の議会の政務活動費(政活費)に関する情報公開度ランキングで、佐賀県議会は都道府県の中で最下位になった。政務活動や視察の報告書の作成を義務付けておらず、マニュアルをインターネット上で公開していないことも厳しく評価された。

 政令市や中核市を加えた計121議会の4月1日現在の状況を調べた。領収書や会計帳簿、活動報告書、視察報告書、マニュアルの5項目について、作成などの義務付けの有無や情報公開の程度に応じて加点し、100点満点で採点した。

 佐賀県議会は10点にとどまった。大半の議会と異なり、活動、視察の報告書の作成を義務付けていなかった。運用上は議員が作成して議会に提出しているが、マニュアルに明示していなかった。マニュアルをネットで公開していないことも点数が低い要因になった。

 1位は兵庫、奈良の両県議会の97点。上位の都府県議会は領収書や報告書をネットで公開していることが高い評価になっている。ランキングは前年度から始まり、佐賀県議会は前回、宮崎など別の3県議会と並んでワースト2位だった。

 全国オンブズマンの事務局は「佐賀は一昔前の運用をしている。オスプレイや原発など国政レベルの課題もあるだけに、活動を見えるようにする情報公開を進めるべき」と指摘する。

 ランキングがワーストだったことについて県議会の石倉秀郷議長は「内容を承知していないのでコメントできる状態ではない」とした上で、「今後確認した上で、必要があれば議会改革検討委員会で議論してもらうように働き掛けることもあり得る」と述べた。

 市民オンブズマン連絡会議・佐賀は14日、県議会に対して政活費の使途や領収書のネット上の公開などを要請した。自民党県議団が党県連に業務・事務負担金や補助業務で年間384万円を政活費から支出していることに関し「政党活動との区分が不透明で、使途は不当」と訴えた。要請書を提出した味志陽子事務局長は「ネット公開は全国的な流れであり、早く実施するべき」と強調した。

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