昨年10月に開館したこども図書館もCCCが指定管理運営している=武雄市武雄町

 書店やレンタル店TSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理運営している武雄市図書館の2017年度収支は、209万9千円の赤字だった。赤字は指定管理運営を始めた13年度から5年連続だが、額は4年連続で減少した。

 CCCは図書館で書店とコーヒー店「スターバックス」を営業しているが、民業部分を含めた収支は公表していない。

 CCCが市に提出した収支報告書などによると、17年度の収入は、前年度比3008万2千円増の1億4338万3千円。昨年10月に開館したこども図書館の半年分の運営委託料3017万円が加わり増えた。委託料以外の収入はコピー機収入の7万円。

 支出は前年度比2490万5千円減の1億4548万3千円。主な内訳は人件費7733万円、出版物購入費1364万8千円、水道光熱費1389万7千円、本社管理業務費1351万3千円、設備管理費1295万2千円など。本社管理業務費は16年度までなかった費目で、市は「CCC本社で管理している法務や経理の費用、派遣した人件費などを別に算出するよう求めた」と説明する。

 収支は5年連続赤字だが、赤字額は13年度以降、3218万4千円-1716万8千円-796万5千円-727万7千円-209万9千円と減少している。CCCは「水道光熱費など各種コストの見直しや本社などからのサポート人員の配置の効率化など、運営の工夫や改善による経費削減の効果」と分析する。

 5年間の指定管理運営についてCCCの高橋聡公共サービス企画カンパニー社長は「当初の想定よりも多くの来館者があった。満足度調査で指摘された座席と駐車場の少なさは、こども図書館開館に合わせて改善に取り組んだ。今後も常に満足してもらえる運営に努めたい」と話す。

 武雄市以外で指定管理運営をしている4図書館のうち、収支が確定した海老名市(神奈川県)と多賀城市(宮城県)、高梁市(岡山県)では「収入がわずかながら上回り、赤字ではない」と説明する。その上で「武雄市同様に高い満足度を得ている。地域に根ざしたさまざまな文化を支える重要な仕事と感じており、今後もサポートしていきたい」と話す。

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