県機械金属工業連合会の手で復元されたアームストロング砲(前列左が田中会長)=平成元年9月撮影

 戊辰戦争(1868~69年)で威力を発揮し、佐賀藩も製造したとされるアームストロング砲が、県機械金属工業会連合会(田中辰美会長=当時)の手で初めて復元された。完成した4門はこの日、県などに引き渡された。

 アームストロング砲は1854年にイギリスで発明された当時最新式の大砲。佐賀藩は積極的に取り入れ、自前でも製造を試みている。戊辰戦争で猛威を振るったのが、佐賀藩で製造したものかどうかは現在でも意見が分かれる。

 当時の佐賀藩の科学技術が日本最高水準にあり、県機械金属工業会連合会は「技術力を広く知ってもらい、県工業のイメージアップを図ろう」と復元に取り組んだ。佐賀藩の設計図はなく、田中会長が資料を集め、残された写真などから大きさを割り出し、連合会が協力して造り上げた。

 約120年ぶりによみがえった復元砲は、砲身1・8メートル、台座を含めた長さは3メートル。砲身の内部にはらせん状の溝を掘るなど、精密に再現した。制作費は1門350万円。

 復元砲4門は現在、佐賀城本丸歴史館と佐嘉神社、佐野常民記念館、武雄市歴史資料館が所蔵している。(新元号まであと231日)

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