ピアノの設置を記念して開かれたコンサート=小城市のJR小城駅

 小城市のJR小城駅に8日、市民が自由に使えるピアノが設置され、地元の楽団と女性ピアニストが記念コンサートを開いた。県の文化交流プロジェクトで、開業した明治期の風情が残る駅舎に心地よい音色を響かせた。

 県は2020年の東京五輪・パラリンピックでオランダのホストタウンになっている。駅に置かれたピアノで市民が自由に演奏する「オランダ流」の楽しみ方を広めようと、市民から寄贈してもらったピアノを小城駅と新鳥栖駅に設置した。

 コンサートでは、独奏曲や映画音楽が次々に奏でられ、集まった市民や駅を利用する高校生たちが耳を傾けた。聴衆からは「駅でこんな楽しみ方ができるなんて」「木造の駅舎に合う」といった声が聞かれた。

 小城駅はオランダ文化が伝わった長崎街道(シュガーロード)沿いに位置し、地元名物のようかんも鉄道網の発達に伴い、販売を伸ばしてきた歴史がある。

 市内には小城駅同様、国登録有形文化財に指定されたルーテル教会もあり、小城商工会議所の村岡安廣会頭は「鉄道と甘味、音楽と宗教。その深い結びつきを伝える歴史、文化的素地が小城にはある」と話し、プロジェクトを通じた交流の広がりを期待した。

 コンサートなどで30分以上使う際は予約が必要。問い合わせは市商工観光課、電話0952(37)6129。 

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