会場では伝統工芸士による実演も。だみ筆を使い下絵を描く青木妙子さん=有田町の県立九州陶磁文化館

茶器を中心に展示している伊万里・有田焼伝統工芸士展=有田町の県立九州陶磁文化館

 伊万里・有田焼伝統工芸士会(大串惣次郎会長、90人)の第17回作品展が8日、有田町の県立九州陶磁文化館で始まった。「お茶の器」をテーマに、流れるような変形の白磁、細密な文様を施した染付や色絵の器など、熟練の高度な技術、技法が光る250点を展示している。17日まで。観覧無料。

 伝統工芸士は経済産業大臣が認定する資格制度。作品の幅を広げようと、5年ほど前からテーマを設けており、今回はろくろ、上絵付け、下絵付けの40人が出品した。

 茶器では、乾くまでに何度も成形して口部分に大きく波打つようなカーブを施し、持ちやすさも兼ね備えた白磁の湯さましが目を引く。染付で精密に文様を施した茶碗、四季の植物を描いた色鍋島様式の茶器、茶せん筒や茶入れなど茶道具をそろえた展示もある。作家ごとにテーブルコーディネートされており、職人技を際立たせている。

 また、17世紀後期の小鉢の名品の再現に挑んだ意欲作も並んでいる。大串会長は「年を追うごとに内容が充実してきた。多くの人に見ていただくことで技術の向上につながる」と来場を呼び掛けている。

 会期中は日替わりでコーヒー、紅茶、煎茶、抹茶を会員の器で振る舞う。土、日、祝日はろくろ、上絵付け、下絵付けの実演がある。アンケート回答者には抽選で10人に会員の作品を贈呈する。

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