1トンどりプロジェクトの試験ほ場を視察し、大豆の生育状況を確認する県やJAの担当者=30日、武雄市若木町

降水量不足による乾燥のため、大豆の発芽や生育不良が目立つほ場も県内各地で見られる=30日、佐賀市内

 今夏の猛暑の影響で、佐賀県の基幹作物・大豆の生育状況が心配されている。7月上旬の西日本豪雨以降は一転、気温が上昇して極端に雨が少ない日が続いたため、土壌が乾燥し、各地で発芽不良や生育停滞が目立っている。

 大豆は、7月上旬の適期に播種ができるかが、その後の収量を大きく左右する。近年はゲリラ豪雨など播種期の天候不順が恒常化して農家を悩ませていたが、今年は豪雨直後の7月9日に梅雨明けしたため、播種自体は例年になく順調に進んだ。

 ただ、その後は連日猛暑日が続き、梅雨明けから8月下旬までの降水量は平年の2割程度にとどまった。そのため、土壌の水分が足りずに発芽しなかったり、芽が出ても十分に育たなかったりする大豆が各地で出てきている。

 県内の大豆の10アール当たり収量(反収)は、2008~11年産では4年連続で全国トップを誇ったが、その後は減少傾向が続いて200キロを割り込み、16年産は148キロとピーク時から半減して全国14位まで落ち込んだ。そのため、県とJAは16年から「麦・大豆1トンどりプロジェクト」と銘打って農家の巡回指導を強化し、排水対策の徹底や適期播種の呼びかけ、栽培管理や土作りの重要性を呼びかけている。その成果もあり、17年産は9年ぶりに反収が増加に転じ、全国2位に返り咲いた矢先だった。

 県農産課は「これまでに経験したことがないような気象条件。今後は排水だけでなく、干ばつも含めた技術を考えていかないといけない」と頭を悩ませる。

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