九州新幹線長崎ルートの建設現場の高架橋に敷設されるレール=嬉野市の嬉野温泉駅(仮称)建設予定地周辺

 2022年度の暫定開業を目指す九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)で、フル規格の新線で建設中の武雄温泉-長崎間に初めてレールを敷設する作業が30日、嬉野市で行われた。嬉野温泉駅(仮称)の建設予定地近くの高架橋で実施し、式典で関係者が工事の安全を祈願した。

 レール敷設の開始を告げる「発進式」と呼ばれる式典があり、専用の大型機械から2本のレールが送り出された。嬉野市の村上大祐市長は「念願の時が訪れ、感無量」とあいさつした。

 嬉野市嬉野町の今寺軌道基地を整備拠点に、佐賀、長崎の県境にある俵坂トンネルの出口付近までの区間は、1日当たり600~800メートルのレールを約2週間かけて設置する。長崎県の東彼杵町や大村市などにも順次、整備拠点を設けて、高架橋やトンネル工事と並行して敷設していく。

 長崎県の佐世保港から今寺軌道基地にこれまでに25メートルのレール約1800本が搬入された。8月1日現在の事業の進ちょく率は用地買収が99%、トンネル工事が83%、高架橋などが43%となっている。

 長崎ルートを巡っては、国が開発を目指してきたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入計画が頓挫し、新鳥栖-武雄温泉間は整備方式が決まっていない。

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