自然エネルギー推進について語る小泉純一郎氏=佐賀市のホテルマリターレ創世

 「原発ゼロ」を訴えている小泉純一郎元首相が25日、佐賀市で講演し、「原発事故を自然エネルギー大国に変わるチャンスに」と呼び掛けた。脱原発運動に絡んで、原発立地県である佐賀で講演するのは初めて。

 小泉氏は「在任中は原発は安全でコストが安く、クリーンだという経済産業省の話を信じてしまった」と悔やみながら、「原発推進の大義名分は全部うそ」と言い切った。

 1兆円以上の税金を投じながら開発に失敗した高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)を例に「原発のコストにはそういう費用は入っていない。しかもひとたび事故を起こせば大変なことになる」と強調。1970年代のオイルショックなどを挙げて「ピンチをチャンスにしてきた国。自然エネルギー大国になるチャンスがきたと思って原発をやめるべきだ」と訴えた。

 講演を聞いた西松浦郡有田町の男性(69)は「電力会社への手厳しい批判に、本気度を感じた」と感想。佐賀市の女性(67)は昨年4月の山口祥義知事の玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働同意に触れて「知事の考えがよく分からなかった。小泉さんのように自分の意思をはっきり言える人に知事になってほしい」と話していた。

 講演会は県保険医協会(藤戸好典会長)が主催し、約900人が詰め掛けた。小泉氏は「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の顧問を務める。

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