ロシアの民芸品マトリョーシカを手に笑顔の西山泰世さん=鳥栖市

 2年前の春、鳥栖市河内町を訪れた。新緑に包まれた山あい。清流の横にこぢんまりとした平屋の家があった。「周りに花が咲き誇っていて、おうちのサイズ感もイメージとぴったり」。一目ぼれして購入し、その年の暮れ、千葉県船橋市から移住してきた。

 鳥取市出身。大阪の外語大学を卒業後、翻訳会社や旅行代理店勤務を経てフリーのロシア語の通訳に。

 鳥栖との出合いは4年前。市内の企業がロシア進出のため通訳を募集したのに応じて初めて訪れた。10カ月ほど住んで千葉へ戻ったが、通勤電車の混雑に疲れを感じたころ、再び仕事で鳥栖へ。そのときに、たまたま教えてもらったのが河内町の家だった。

 川のせせらぎが子守歌代わり。鳥のさえずりに耳を澄ませ、四季折々の花に笑みがこぼれる。遊びに来た友人は近くの河内ダムの桜を感動のあまり、「鳥栖の千鳥ケ淵」と呼んだ。

 自身は「鳥栖はコンパクトで、要るものは全部ある。福岡、佐賀の両空港に近い。都会には住みたくないけど、都会に近いのはすごくいい」とべたぼめだ。

 近くの人が気にかけてくれ野菜をいただくことも。雪が降ったら地元の林業の会社が早朝から除雪してくれたのに驚いた。「市街地まですぐなのに、ここは異空間。めっちゃ気に入っています」

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