山口祥義知事(右)と小野寺五典防衛相

 山口祥義知事や小野寺五典防衛相と、報道陣との主なやりとりは次の通り。

 知事・一問一答

 ―漁業振興策と補償の枠組みについて防衛省と合意した。

 山口知事 漁業者の皆さんに反対の意見が多い中、各支所の切実な声を承って、一定の形というものを自分たちで考えるしかなかった。100億円の基金で漁業者の不信感を払拭(ふっしょく)できるとは思わないが、一定の形ができた。実行性を保てる運営のやり方を考え、漁協と話をしたい。

 ―合意では環境保全と補償に関する協議会に漁協が含まれているが、漁協の了解は得たのか。

 知事 まず私が知事、空港の管理者として受け入れを表明した。それに合わせて今後、覚書についての検討を漁協に申し入れていくので、今日の枠組みを漁協が納得しているというわけではない。

 ―100億円の基金の使い道は。

 知事 万が一の事故の時にすぐに措置できるような補償分が10億円ぐらい。9割は二枚貝の稚貝の放流など、国の事業実施時の(漁業者の)自己負担分に充てるなど自由に使えるものにする。その自由度を確保する交渉が厳しかった。

 ―100億円もの財源を漁業だけに割く。県民の理解は得られるか。

 知事 県民にしっかり向き合わないといけないが、こと今回の問題では(漁業者が)特に厳しい状況にある。覚書もあり、地権者でもある。今回の基金は漁業者のための特定財源的なものとして考えたい。まだ条例もできておらず、県議会と議論していく。

 防衛相・一問一答

 小野寺防衛相 防衛省と佐賀県の間で協議を重ね、本日、私と知事の間で有明海漁協の漁業者の不信感を払しょくする取り組みなどについて、合意文書の確認を行った。

 コノシロ漁については追加的な調査を早期に実施したい。結果を踏まえ、例えば飛行経路や飛行時間帯など、取り得る対策を実施する。

 ―今後、防衛省はどのように対応するか。

 防衛相 ノリやコノシロといった日本一の漁獲高を誇る海域なので、環境に十分配慮するのも当然のこと。丁寧に推し進めながら、理解いただく努力を続けていきたい。

 ―訪問がこのタイミングになったことについて説明を。

 防衛相 漁業者の不安払しょくのためにどのような対策が重要か、県側と事務的に協議してきた。一度中断したが、その協議が再開し、まとまったということ。私と知事の間で確認するタイミングが今日だった。

 ―漁業者が合意しなければ前に進まない。漁業者の理解を得るためにどうするか。

 防衛相 まずは空港を管理している県の理解がはじめになる。県と漁協の間に公害防止協定があることを重く受け止めている。県への説明、漁業者への説明はしっかりしていきたい。

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