特徴ある研究を続ける、佐賀西高校の自然科学部メンバー=佐賀市の佐賀西高校

来年に向けて製作を体験したマシュマロタワー作り。てっぺんにマシュマロが立つと、周囲から歓声が上がった=佐賀市の佐賀西高校

 今年の信州総文祭には佐賀県代表として佐賀西高が地学、生物、化学の3部門で出場した。地学部門では奨励賞を受賞するなど、来年に向けて弾みをつけた。

 佐賀西高は約30人のサイエンス部員が「チーム力」を大切に活動している。研究テーマは絶滅危惧種であるアリアケスジシマドジョウの人工繁殖や、ペルセウス座流星群とオーロラの接点など特徴的で、流星群は先輩から引き継ぎ、研究を続けている。部員同士で知恵を出し合い、実験の条件を緻密に変えるなどして分析を進めている。

 さが総文では最優秀賞を目指し、2年生で地学部門の末廣大雅さん(16)は「佐賀で発表できる喜びをかみしめたい。出し惜しみしたくない」と意気込む。

 自然科学部門のプレ大会は7月21日、佐賀市の佐賀西高校であり、県内から10校、75人が参加。さが総文に向けて準備に入った。役割分担では、佐賀駅での道案内、研究発表の受付などで協力を確認。交流会で行う予定のマシュマロタワー作りも体験し、和気あいあいとタワーを作った。

 当初プレ大会は7月8日に有明海の干潟で開催予定だったが台風で中止。副実行委員長で佐賀北高2年の雪竹千里さん(17)は「汚れてもいいシャツを買った帰りに連絡があった」と嘆く。それにもめげず、実行委員長で佐賀西高2年の鈴木さくらさん(16)を中心に再準備し、成功に導いた。

【さが総文では…】800人、佐賀を巡り研修

 自然科学部門は来年7月27~29日、佐賀市の佐賀大学本庄キャンパスなどで行う。研究発表、研究ポスター発表などがあり、各県代表約200チーム、800人が研究成果を持ち寄る。

 研究発表は物理、化学、生物、地学の4部門。テーマは自由で、先輩から脈々と研究テーマを引き継ぐチーム、教科書の範囲を超えたテーマに挑むチームなどが参加する。発表には順位がつけられ、最優秀賞を目指して各チーム奮闘。大学教授や高校教員が審査員を務め、発表後の質問タイムでは研究を深堀りするアカデミックな質問も飛ぶ。佐賀西高3年の地学班長、古賀かりんさん(17)は「質問で今までの考察が揺らぐことがあり、それは新たな発見にもなる」という。ポスター発表では各チームが高さ120センチ、幅180センチのポスターで研究を解説する。

 “目玉”は佐賀を知る巡検研修。有明海の干潟体験、県立宇宙科学館訪問、佐賀城本丸歴史館・三重津海軍所跡訪問などがあり、800人がグループに分かれて回る。自然科学部会代表委員の松高和秀さんは「どこに参加しても、佐賀の文化を楽しめるコースを組んだ」と語る。

 最終日には、113番元素「ニホニウム」を発見した森田浩介九州大教授の講演会も。生徒の交流会では、乾麺のパスタ、テープ、マシュマロを使ったマシュマロタワー作りを楽しむ予定だ。

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