路面を塗り分けてドライバーに注意を喚起している舗装=佐賀市鍋島町の国道34号嘉瀬大橋東交差点付近

 佐賀県内の交通事故が多発する主要道路で、直進と右折のレーンを色分けする舗装が進んでいる。車をスムーズに誘導するのが狙いで、国土交通省佐賀国道事務所の調査では、事故件数が4割程度減少し、対策の有効性が示された。これまで国道や県道で整備されてきたが、新たに作成した舗装に関するガイドラインを活用し、市道や町道への拡大を図る。

 「カラー舗装」は、人口10万人当たりの人身事故件数が全国ワーストに近い水準で推移する中、国道34号を皮切りに2016年ごろから本格化した。交差点付近の路面の直進レーンを赤色、右折レーンを青色に塗り分け、視覚で注意を喚起することで、ドライバーが早めに右折の合図を出すことを促し、急な車線変更を防ぐ。17年度までに国管理の国道34号の23カ所と県管理の国道と県道の計32カ所で整備している。

 佐賀国道事務所が、計29カ所で実施前後の事故件数を比較したところ、年間平均で39%減少し、5.6件から3.4件になった。特に多い追突事故は46%減少し、4.1件から2.2件になった。信号の変わり目で交差点に進入する車の減少も確認された。

 行政や警察、学識者らでつくる県道路交通環境安全推進連絡会議は20日の会合で、カラー舗装の色や幅など仕様を統一した整備ガイドラインを承認した。今後各市町に配布し、管理する道路を整備する際に基準にしてもらう。

 佐賀国道事務所交通対策課は「各地にカラー舗装が増えることで事故削減が期待される。ドライバーにきちんと周知していくことも重要になる」と話す。

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