シルバー人材センターの会員募集のため説明会で説明する担当者=佐賀市の日新公民館

 60歳以上が入会できる佐賀県内のシルバー人材センターで、会員が減少している。2017年度は3777人で6年連続で減少した。希望者全員の65歳までの継続雇用を義務化した改正高年齢者雇用安定法や、NPOなど活動の場が多様化していることが影響し、退会者数が新入会者数を上回っているため。会員数減とは対照的に派遣事業の増加などで契約金額は5年連続で増え、3年連続で過去最高を更新している。

 シルバー人材センター県連合会によると、15年度は3957人、16年度は3845人だった。5006人を記録したピークの03年度と比べ、2割以上減った。

 県連合会は、13年4月施行の改正高年齢者雇用安定法が、会員減に拍車を掛けたとみている。13年度の会員数は前年度比で283人の大幅減となった。

 16年度の年齢構成比は65~69歳が3割を超えているものの、60~64歳は7%。1998年は60~64歳が2割を超えており、この年代の減少が目立つ。新入会員456人に対し、退会者数は568人だった。退会理由は病気、会費未納がそれぞれ2割前後を占める。

 会員は減少しているものの、契約金額は12年度以降、増加が続いている。17年度は約16億5千万円で、5年間で約1億5千万円増えた。企業などへの派遣件数が5年間で8倍超となり、契約金額も3・8倍の約1億1400万円に伸びている。

 会員減に歯止めをかけようと、募集活動に力を入れるセンターも出てきた。佐賀市シルバー人材センターは、昨年12月から校区別の説明会を始めた。今年9月までに市内全校区を巡回する。

 説明会に参加した男性(70)は「健康づくりでやってみたい」と入会を決意。経済的な理由から興味を持ったという女性(77)は「自分では元気と思っているが、実際に仕事ができるかもう少し考えたい」と保留した。

 県連合会は「会員減少は全国的な課題。派遣業の拡大で活躍の場が広がっていることをアピールしながら、女性会員の獲得やセンターのイメージアップを図りたい」としている。

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