自身の経験を踏まえ、多様な性の在り方について話す土肥いつきさん=佐賀市文化会館

 佐賀県人権・同和教育研究大会全体会が7日、佐賀市文化会館であった。京都府の高校教員で、トランスジェンダー(体と心の性が一致しない人)の土肥いつきさんが講演し、複雑、多様で自由なセクシュアリティー(性の在り方)を排除しない社会の実現を訴えた。

 土肥さんは小学生時代、女性の服を着たいと感じるなど自分の中に秘密があることに気付いたが、「周りに隠そうと思い、心の中の箱に入れてふたを閉めた」。教員になってトランスジェンダーという言葉に出会い、「自分のことだ」と直感したという。土肥さんは「トランスジェンダーという言葉が私自身、そして仲間と出会わせてくれた」とセクシュリティーに関する知識の大切さを説いた。

 また、同性を好きになる人が全体の3~10%いるというデータを約1200人の出席者を見渡しながら紹介して「多様な人が座っていることで、当たり前の空間になっている。ここにいてくださってありがとう」と話し、多様なセクシュアリティーを受け入れる望ましい社会の在り方を身近な例で示した。 

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