救急の専門医(奥中央)からドクターヘリの役割について説明を受ける3大学の医学生ら=佐賀市鍋島の佐賀大学医学部

 医学生らが地域医療やへき地医療の重要性を学ぶ合同夏期実習が16日、佐賀市の佐賀大学医学部などで始まった。佐賀大と長崎大の医学部、自治医科大の1~4年22人が18日まで3日間、唐津市の離島や山間部の診療所などを訪れて現場に接し、地域での医師の役割について認識を深める。

 初日はオリエンテーションがあり、佐賀大医学部附属病院の高度救命救急センターの施設を見学し、ドクターヘリの役割を救急の専門医らから説明を受けた。

 救急専門医が乗り込むドクターヘリは重症患者への早期の診療開始に加え、治療に最適な病院への広域搬送を可能にする。県健康福祉部医務課の職員は「ヘリを導入したことで、唐津方面の離島でも15分で到着できる」と、県内の救急救命医療の整備状況を説明した。附属病院の救急医は「ヘリの内部は狭く、医師による心臓マッサージが難しいケースがあるため自動でマッサージをする機器を搭載している」と、命を救うための具体的な装備を解説し、参加した医学生らは熱心に耳を傾けた。

 へき地医療実習で山間部の診療所を希望している佐賀大医学部4年の平川雄大さん(23)=小城市=は「学びや体験を通して、自分なりに地域医療の課題を見つけ、今後に生かしたい」と意気込んでいた。

 3大学による夏期合同実習は、県と佐賀大が2011年から毎年実施している。

このエントリーをはてなブックマークに追加