鳥栖-川崎 後半33分、相手シュートに飛びつく鳥栖GK権田(中央)=神奈川県川崎市の等々力陸上競技場

 ロスタイム最後のピンチも高い集中力ではねのけた。川崎はゴール前のFKで意表を突くトリックプレーからMF知念が強烈なシュートを放ったが、GK権田が好反応で得点を許さなかった。

 鳥栖は連勝中で上位を快走する難敵と引き分け、価値ある勝ち点1をもぎ取った。再三のピンチを防いだ権田は「自分にできることはできたが、それよりみんなが頑張ってくれたおかげ」と激闘を振り返った。

 鳥栖のシュート2本に対し、川崎が放ったのは25本。左右にボールを散らし、スイッチを入れて中央からゴールに迫る攻撃に苦しめられた。後半42分、MF大島の縦パスからFW斎藤にこの日最大のシュートチャンスが訪れたが、「それ以外は常に届く範囲。コースは切れていなくても、タイミングを限定してくれた」と仲間に感謝した。

 鳥栖の8月の失点は4試合でわずか1点。この日は「中盤の選手に自由にボールを持たせない」(フィッカデンティ監督)役割をFW金崎に託した。ボールを奪えば、トーレス、金崎の両FWが収める形を続け、「以前より多い人数でカウンターを防ぐことができ、バランスを崩すことも少なくなった」と権田。前線が与える効果は守備にも波及している。

 「いまのサッカーを続ければ、相手に関係なく勝利の可能性が広がる。とはいえ勝ち点1で喜んでいる場合ではない」と権田。次節は4連勝で最下位脱出を果たした名古屋との一戦。絶対に負けられない。

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