小城市運営の広域循環バス。運転免許を返納した市民は運賃が9月から1年間無料になる=小城市小城町

 小城市は9月から、運転免許証を返納した市民を対象に、市が運営する市内巡回バスや乗り合いタクシーの運賃を1年間無料にする。代わりの交通手段の利用負担を軽減し、暮らしを維持するサポートをする。

 小城市在住で、運転免許を自主返納し、運転経歴証明書の交付を受けた人が対象。年齢制限はなく、市の窓口で専用のパスカードを発行する。無料期間は証明書の交付日から1年間。既に証明書を持っている人は9月1日から来年8月末まで無料で乗車できる。

 巡回バスは小城、牛津、三日月の3町で計8路線を運行している。市内の主要施設を回る広域循環バスに加え、芦刈町の乗り合いタクシー、小城町の山間部が対象の事前登録制タクシーも1年間無料になる。

 いずれも民間業者に運行を委託しており、通常の運賃は各1回200円(中学生以上)。無料化に伴う業者の運賃収入の減少分は市が補う。本年度は対象者を50人と想定し、約50万円の負担増を見込んでいる。

 期間限定の無料化について、市総合戦略課は「運転免許を持っていない有料利用者もおり、不公平感が広がらないよう配慮した」と説明する。月2千円で巡回バスと広域循環バスが乗り放題になるパスカードの発行対象者は9月から年齢などの制限をなくし、誰でも購入できるようにする。

 小城署によると、市内の65歳以上の運転免許保有者は6月末時点で7800人で、昨年は他の年代を含めて180人が自主返納した。県内では免許返納者の支援策として伊万里市が昨年4月、市内巡回バスを1年間無料にする施策を導入している。

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