精巧に再現された蒸気車の行方を見守る子どもたち=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀藩の理化学研究所「精煉方(せいれんかた)」で造られた蒸気車を再現し、実走させる催しが13日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で始まった。家族連れらが蒸気の力で疾走する小さな模型を見守り、日本の最先端を走った佐賀藩の技術力の高さに思いをはせた。

 佐賀藩の蒸気車雛形(ひながた)は1855(安政2)年に完成し、10代藩主鍋島直正の前で初めて実走されたとされる。後の蒸気船建造につなげる研究が目的で、現代でも難しい技術が使われているという。

 再現された蒸気車は、佐野常民記念館のレプリカをもとに専門業者が佐賀大や馬場ボデー(神埼市)などの協力を受けて製作した。内部には現代の技術が取り入れられているが、見た目の色合いやレールの継ぎ目などは細部まで忠実に再現した。担当者が点火して発車させると、蒸気車は2分ほど周回。身を乗り出して見守った男の子は「半端ない」と声を上げていた。

 実走ショーは15日まで。午前11時、午後1時半、同3時半の3回行われる。歴史館の担当者は「鍋島直正が見ていた光景を見に来ていただければ」と話している。

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