女子決勝・三養基-筑紫台 仲間が見守る中、代表者戦で果敢に攻める三養基の中村日南(右)=県総合体育館(撮影・米倉義房)

 ピンと張りつめた空気の中、技を繰り出す2人に会場全体の視線が注がれた。代表者戦までもつれ込んだ女子決勝は、三養基の大将中村日南が鮮やかにドウを決め、筑紫台(福岡)との接戦を制した。綾部友洋監督は「いいスタートが切れた」と新チームが勝ち取った栄冠を素直に喜んだ。

 決勝は因縁の相手との再戦になった。筑紫台には2年前、準々決勝で0-5で敗れ、昨年は準決勝で代表者戦までもつれた。中村日は一つ上の姉・萌々花らが大敗した2年前の試合を見ており、「筑紫台には絶対負けたくない」と闘志を燃やした。

 0-1で迎えた大将戦。中村日は残り30秒でメンを決めた。1本勝ちとなり、勝者・勝本数は同数に。勢いそのままに臨んだ代表者戦。「飛び込んできたら逃さない」と間合いに入って相手のメンを誘うと、言葉通りにドウを決めた。

 「絶対優勝してくれる」。主将の座を妹に引き継ぎ、この日応援に駆けつけた萌々花は、自身が昨年の決勝・八代白百合戦の代表者戦で敗れたことを思い出したが、妹を信じて見守った。

 「自分だったらここで技を出す」。そう応援席で思った瞬間、妹が試合を決めた。姉妹はチームメートとともに優勝を喜んだ。

 まだ新チームは走り出したばかり。「一流の選手は打たれる場面をつくらない。打たせず、自分が打ち勝つ剣道を目指す」と中村日。心と技を磨き続ける。

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