オスプレイの安全性や、漁業者の不信感の払しょくに関する見通しについて、定例会見で見解を述べる山口祥義知事(奥)=佐賀県庁

 自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港への配備計画を巡って8日、機体の安全性と安全対策の方向性に理解を表明した山口祥義佐賀県知事。会見では防衛省の説明をなぞりながら「不合理な点はない」と強調し、追認する姿勢がにじんだ。国に対する漁業者の不信感が払しょくできる見通しや計画を受け入れるかどうか判断する時期は明言せず、慎重な言い回しに終始した

 「もう一点、私から話をさせてもらいたい」。定例の記者会見で山口知事は、県政の施策を一通り説明した後、事前の配布資料にはなかったオスプレイの話を切り出した。米軍オスプレイの3件の重大事故に対する防衛省の見解や、7月23日に会談した小野寺五典防衛相とのやり取りを踏まえた安全性の確認結果を12分間にわたって説明した。

 神埼市での陸上自衛隊ヘリ墜落事故を引き合いに、記者から安全性への疑問が投げ掛けられると、「オスプレイに限らず絶対安全とは言えない。不断に安全性を追求するために(県と防衛省の)情報共有のルール化をしっかりやるのが大事」と強調した。ルール化の実効性に関しては「大臣との協議の中で代表者同士が約束し、大きな方向性はできている。具体的な手順は今後詰める」とした。

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門問題などを背景に、漁業者との協議は難航するという指摘が相次ぐと、「国への不信感は非常に強くて深く、全てを満たすようなパーフェクトな答えはない」との見解を示した。その上で「少しでも納得してもらえる部分が今回の(国との)交渉でできるかどうかだ。漁業者の立場に寄り添っていく」と述べた。

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