開催中の特別企画展のポスター

 唐津市近代図書館美術ホールで明治維新150年特別企画展として「唐津藩と明治維新~小笠原長国と長行、維新と戦った男」展を開催しています。

 唐津藩を守るため、世継ぎの長行を義絶し、明治新政府についた長国。徳川家との盟約に従い、北海道まで旧幕府軍と行動した長行。異なる道を歩みながら、激動の幕末から維新を乗り越えた2人の生きざまを「唐津藩と石炭産業」「小笠原長行と箱館新選組」「小笠原長国と明治維新」「唐津と久敬社」といったコーナーごとに紹介しています。

 長国・長行関係の資料をはじめ、徳川家茂や一橋慶喜、さらには長行と共に北海道に渡った土方歳三、榎本武揚、板倉勝静、松平定敬らの直筆書や、明治後、久敬社の理事として唐津の学生たちの育成にも携わった辰野金吾、曽禰達蔵関係資料など、本邦初公開や九州初公開の資料を展示しています。

 なかでも久敬社は、上京した唐津の人たちの交流や研さんの場として明治11(1878)年、東京麹町の小笠原邸の一部屋を長行の好意で借り受けて設立されました(後には寄宿の場ともなる)。その設立当時から携わっていた辰野や曽禰、天野為之、掛下重次郎、吉原政道など、多くの元耐恒寮出身者が久敬社の委員(理事)や監事(幹事)に就き、郷里の後輩たちの育成に尽力していた事は、あまり知られていません。元箱館新選組隊士の大野右仲も、この久敬社の監事に就任していました。

 こうした知られざる先人たちの資料も展示します。9月21日まで、入場は無料です。

 (唐津市教育委員会兼唐津市明治維新150年事業推進室推進係長)

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