今年2月の「唐津のひいな遊び」でも、カナダ、パプアニューギニアなど世界7カ国の風景や歴史をモチーフにした着物が展示された=唐津市南城内の旧大島邸

 明治維新150年と、2020年の東京五輪を結ぶ歴史・文化キャンペーン事業「Re:からつプロジェクト」が10月、唐津市で開催される。幕末維新期の息吹と群像を語り合うトークイベントと、ボスニア・ヘルツェゴビナをはじめ世界20カ国の「KIMONO」を披露するファッションショーの2本立て。秋の旧城下を歴史と伝統文化が彩る。 

 プロジェクトは佐賀県の「明治維新150年記念さが維新交付金」の助成を受け、唐津市と金子財団が共催・協賛。実行委員会(委員長・宮島清一唐津商工会議所会頭)が官民協働キャンペーンとして展開する。

 メインイベントは13日午後、唐津市民会館大ホールでKIMONOファッションショーとトークイベントの2部構成で実施する。翌14日は「唐津園遊会」と題し、旧大島邸や埋門ノ館でゆかりの宗徧流による茶会やKIMONO展示を行う。

 実行委員会は東京五輪・パラリンピックに向けて世界196カ国を表現した着物を作る「KIMONOプロジェクト」に参画し、ボスニア・ヘルツェゴビナの着物を担当している。現在、琉球紅型の若手第一人者玉那覇有勝さん(49)が制作中で、KIMONOファッションショーでは完成披露として20カ国の着物と一緒にステージを彩る。

 続くトークイベントでは「文明開化と着物文化」「明治維新と唐津の実業家」をテーマに、山口祥義知事、華道池坊青年部代表の池坊美佳氏、宮島会頭らが産業、文化面でも転換点となった幕末維新期と先人の足跡を振り返り、城下町の情趣と伝統文化を生かした地域づくりを考える。

 同プロジェクトは五輪本番までの3カ年、着物、茶陶(唐津焼)、茶道、和食など唐津に息づく和文化をキーワードにした事業を展開する。

 維新交付金事業を担当する肥前さが幕末維新博事務局の脇山行人局長は「偉業や偉人を検証するだけでなく、志を未来につなげる維新博の目的とまさに合致した取り組みで、一緒に機運を高めていきたい」と話す。

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