鳥栖-C大阪 前半14分、鳥栖DF吉田がセットプレーのこぼれ球を決め、1-0と先制する=鳥栖市のベストアメニティスタジアム(撮影・鶴澤弘樹)

 誰もが待ちわびた3カ月ぶりの歓喜。全力を出し尽くした選手たちは、そのままピッチにしゃがみ込んだ。リーグ戦再開後互いに勝利がなかったチーム同士の一戦は、幸先のいい先制点と粘り強い守備がかみ合った鳥栖に軍配が上がった。

 チームを今季初の完封勝利に導いたDF吉田は「隙を見せずに戦えた。その一言に尽きる」と振り返った。

 前半15分のCK。吉田はペナルティーエリアの外に位置を取った。相手選手がクリアしたボールが目の前に来ると、迷うことなくショートバウンドで右足を一閃(いっせん)。左のポストに当たり、ゴールに吸い込まれると、MF高橋義にジャンプして抱きついた。仲間に手荒い祝福を受けた。

 試合前から“予感”があった。前日の練習で同じようなゴールを決めたといい、「イメージ以上で出来過ぎ」と驚きを隠さなかった。

 20試合を終え、勝ち点18。悪天候の影響で最下位の名古屋、15位の横浜Mなど6チームが全試合を消化していないが、勝ち点7差に6チームがひしめく混戦模様だ。降格圏脱出に向けた状況はそろっている。

 新戦力を迎え、「新しいチャレンジ」(フィッカデンティ監督)がひとまず結果に結びついた。吉田は試合後のヒーローインタビューで「きょうのことはもう忘れる。次も勝ちます」と声高らかに誓い、その表情を緩めることはなかった。

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