シンクロトロン光を利用した品種開発について発表する県農業試験研究センターの担当者=佐賀市のグランデはがくれ

 佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(鳥栖市)の研究成果報告会が1日、佐賀市であり、シンクロトロン光を利用した突然変異による品種開発など、農業分野にも活用されていることが紹介された。

 県農業試験研究センターは、2008年度からシンクロトロン光を照射して農作物の突然変異育種の研究を行っていることを報告した。突然変異育種はワンポイントでの形質改良が可能で、キクについては花色のバリエーション増加や、低温期の1~3月にも開花する性質を与える研究で成果が出ているという。担当者は「シンクロトロンは品種開発に活用できる」と手応えを語った。

 県果樹試験場の担当者は、トゲや種子がないカンキツの品種開発を目指してシンクロトロン光を利用していることを紹介。果樹は品種開発に長い年月がかかるため、まだ明確な成果は出ていないものの、今後も継続して可能性を探っていく考えを示した。

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