「伝統工芸とアートを組み合わせてオリジナル性を出していきたい」と話す宮尾造隆さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

波打つ模様がシャープな印象を見せる青白磁の花器

 日常使いの青白磁を追求する宮尾造隆さん(39)=佐賀市=による作陶展。スプレーや墨でデザインした木に食器を並べ、遊び心たっぷりの展観となっている。

 宮尾さんは東京造形大で彫刻を専攻。帰郷後、「現代の名工」として知られる矢鋪與左衛門さん(有田町)の元で4年間修行した。現在は「水辺の窯 隆」で、日本現代工芸本会員である父・正隆さんと共に制作する。

 青白磁の食器や花器など約50点を出品。波打つような模様の花器は、凜としてシャープな雰囲気。料理を引き立てるようシンプルな食器を心掛けている。「基本の食器が一番難しい。まだまだ堅くて、矢鋪先生みたいな柔らかさを表現したい」と目標を語る。

 展示の一角では、おもちゃ箱のようにラジカセやレコードプレーヤーの上に作品を並べる。好きな写真集や世界観を詰め込んで、空間作りも楽しむ。宮尾さんは「焼き物は敷居が高いイメージ。焼き物好きだけでなく、いろいろな人に来てもらいたい」と話す。

 期間中はろくろ体験も開く。「見るだけじゃつまらない。子どもたちも触って作って身近に感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 ▼高伝寺前村岡屋ギャラリー=電話0952(24)5556=で、5日まで。ろくろ体験は一般3000円、高校生以下2000円。

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