佐賀県が「同和問題啓発強調月間」と定めている8月に合わせ、人権問題をテーマにした講演会が県内各地で開かれる。自民党の国会議員が性的少数者(LGBT)への行政支援を「生産性がない」と月刊誌へ寄稿するなど、多様性を認め合うこととは逆の言動も見られる中、幅広い視点から差別のない社会を考える。

 人権教育啓発推進センターの上級特別研究員でジャーナリストの馬場周一郎さんは20日午後1時半から武雄市文化会館で講演する。同和問題の現状や展望を探り、2016年12月に施行された部落差別解消推進法をどう生かすかを考える。

 アニメ「サザエさん」のマスオさん役などで知られる声優の増岡弘さんは、17日午後1時半から唐津市民会館で「マスオの人権問題考 ことばはプレゼント」と題して話す。

 県は前年度末に「県人権教育・啓発基本方針」を改定し、インターネットを悪用した中傷や被差別地区の問い合わせなど新たな差別の解消に向け、相談体制の充実や学校教育や啓発活動の推進を明記した。

 県人権・同和対策課は「過去のこととして触れなければ沈静化するという考えではなく、きちんと学んで正しい知識を持つことが大事」と講演会への来場を呼び掛ける。

 他の主な講演の日程と会場、講師は次の通り(開演はいずれも午後1時半)。

 3日、小城市のドゥイング三日月=「子どもの学び館」代表取締役の福永宅司さん▽21日、多久市中央公民館=落語家の林家花丸さん▽23日、鹿島市民会館=落語家の切磋亭琢磨さん▽24日、鳥栖市民文化会館=みえ人権教育・啓発研究会代表の松村智広さん▽28日、伊万里市民センター=落語家の桂ぽんぽ娘さん

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