伊万里商業高校(小路恭史校長)は、学徒動員で長崎に派遣されて原爆の犠牲になった生徒の慰霊祭を9日に開く。被爆から73年が経過し、参列する同級生もわずかになり昨年で最後という声も出ていたが、学校が主催して継続する。

 同校(当時は伊万里商業学校)の生徒約80人が1945年8月9日、動員先の長崎市内で被爆し、13人が程なく亡くなった。同級生らは学校のそばに慰霊碑を建て、長崎原爆忌に集まって黙とうをささげ、恒久平和を祈ってきた。

 慰霊祭は同級生と同窓会、学校が共催し、在校生ら学校関係者も参列している。一方で同級生の参列者は年々減少。昨年は2人になり、「これで最後にしたい」との意向を示していたが、学校側が平和教育の一環として続けることにした。ただ、伊万里農林高と統合して伊万里実業高となる来年以降については未定という。

 毎年、同級生を代表して追悼の言葉を述べてきた中野隆三さん(88)は「慰霊祭を続けてくれるのはありがたい。目が悪くなって追悼文を読むことはできなくなったが、参列はしたい」と話している。

このエントリーをはてなブックマークに追加