電柱の上に巣づくりをするカササギのつがい=平成7年3月撮影、佐賀市

 県鳥であるカササギ(カチガラス)の保護対策会議が佐賀市であり、生態調査の結果、約7割が電柱に営巣していると報告された。営巣場所で、かつて多かったカキノキなどの樹木と電柱が初めて逆転した。

 県と佐賀野鳥の会がこの前年の4~5月、県内全域で調べた。1975(昭和50)年度の調査では樹木が9割近くを占めたが、前回の84(同59)年度は樹木と電柱が同率となるなど、変化が見られていた。

 同会では今から約5年前にも調査を試み、データの集計を終えていないものの山口誠治副会長は「ほとんどが電柱では」。営巣場所が代わった理由について「樹木が減ったほか、人家近くは外敵が少ないなど繁殖に都合がいいのかも」と仮説を語る。一方、電柱の巣づくりは停電や火災を引き起こすこともあり、九州電力も手を焼いている。

 近年、個体数の減少を心配する声もあったが、県は2015(平成27)年に発表した調査結果で、生息域を県外に広げて個体数は維持しているとした。県内のカササギ生息地は天然記念物に指定されている。(新元号まであと272日)

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