「形のない骨」(C)teevee graphics,inc

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小島淳二さん

 武雄市出身の映像ディレクター・小島淳二さんが初めて手がけた長編映画「形のない骨」の舞台挨拶が、20、21日、福岡市の「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」で開かれる。両日とも20時半からの上映後、小島監督のほか、主演の安東清子さんをはじめとするキャストが登壇する。

 小島さんは資生堂、Honda、uniqlo、全日空などのテレビCMのほか、ミュージックビデオやNHKの連続テレビ小説「わろてんか」のオープニング映像など、さまざまなジャンルで作品を制作。オリジナルのショートフィルムも制作し、お笑いコンビ「ラーメンズ」で人気の小林賢太郎が脚本を書いた「THE JAPANESE TRADITION ~謝罪~」は、第57回ベルリン国際映画祭短編コンペティション部門にも出品された。

 長編で初となる今作は、自身が企画から立ち上げ、5年の歳月をかけた。これまでCMで描いてきた女性の華やかな一面からは一転、女性の内面にフォーカス。格差社会から生まれる貧困や希薄な人間関係、女性蔑視など、人間の内面をじっくりとあぶり出した。

 舞台挨拶付き上映チケットは通常料金で全席指定。オンライン予約販売は3日0時(2日24時)から、「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」のウェブサイトで。残席があれば劇場窓口でも3日の営業時間から発売する。

 

 ■あらすじ

 34歳の良子は画家の夫、姑、小学生の息子と共に、地方都市の郊外にある一軒家で静かに暮らしていた。一見すると何の不自由もなく穏やかに見えるが、刺々しい義母の態度や、闇の商売に手を染め暴力を振るう夫にうんざりする日々。彼女が愛を与えているのはたった1人の弟・圭人と、息子の宏だけだ。ある日彼女は、家族の一員を思いがけない事件によって失ってしまう。

 

 ■小島監督コメント

 「愚かさは悪であるのか?」

 人間関係において、理性的であることを徹底的に求められる窮屈な社会。感情的に、本能的に生きることは、許されないのか?

 日常の些細な選択、言葉が足りないことに対して、人は、罪とは意識せず日々暮らす。現代社会の仕組み、スピードの中でいつの間にやら取り返しのつかない所に追い込まれ、刹那的な選択をしてしまう事は、日常だと思う。

 抑圧された人が、根本的な欲望として「自由に生きたい」と思うことから、刹那的に愚かな行動、利己的な選択をとってしまうこともある。人間の「愚かさ」は、厄介です。

 その罪による「許し」は、どこにあるのか。

 

 「形のない骨」は渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中。

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