櫨蝋搾りに挑戦する参加者=みやき町の「中原の豊かな自然を守る会」の製蝋場

みやき町 全国で櫨(はぜ)文化の普及に取り組む「櫨文化協会」(矢野眞由美会長)のフィールドワークが27日、みやき町の「中原の豊かな自然を守る会」(寺﨑彪会長)の製蝋(ろう)場などであった。参加者は櫨蝋作りの工程を見学し、櫨を通じた交流を深めた。

 同文化協会は、櫨栽培の視察や櫨の木を使った道具の調査など、年2~3回のフィールドワークを実施しており、今回は会員13人が参加。開催中の「肥前さが幕末維新博」に合わせ、佐賀藩の櫨の歴史や栽培などを学ぼうと訪れた。

 参加者は、守る会のメンバーの案内で、みやき町山田地区の櫨畑を視察。製蝋場では、実を細かく砕いた後に高温で蒸し、搾り器に入れて蝋を搾る工程を学んだ後、実際に蝋搾りに挑戦。約2時間半かけて蒸した櫨の実を専用の容器に入れ、上から圧力をかけて蝋が流れ出ると、写真を撮るなど熱心に観察した。

 また、福岡大研究推進部の後藤正明さんが「佐賀の櫨蝋について」の演題で講演。1500年代後半に豊後の大友氏が肥前に攻め込んだ際、肥前には蝋燭を作る技術が無かったことや、江戸時代後期に佐賀藩内で櫨栽培が盛んになり、西洋船購入の財源となったことなどを紹介。参加者は興味深げに聞き入った。

 矢野会長は「みやき町は地域に櫨文化が根付いている印象。櫨蝋搾りは自分でやりたいと思っている会員の参考になった」と話していた。

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