地元の魅力や不思議を本にしようと、集まった西多久町の子どもたちと案内役の大人たち=多久市の西多久公民館

グループのメンバーと話し合い、調べたいテーマを決める子どもたち=多久市の西多久公民館

 多久市西多久町の子どもたちが、地元の魅力や不思議を本にしようと動き出した。町の歴史や文化、産業に詳しい大人たちから助言を受けながら、住民にインタビューしたり、写真を撮影したりして素材を集め、11月に開かれる町の祭りで披露する。

町の子どもクラブ連合会(古賀正和会長)と地域おこし協力隊の大屋謙太さん(23)が企画、町内の区長や元教師らが案内役を買って出た。

 町の人口は999人(3月末)。市内5町で最も少なく、高齢化率は40%を超える。5年前には学校再編で小学校もなくなった。子ども同士や大人たちとの触れ合いを密にし、「地域の宝」を共に再発見する。

 活動するのは、義務教育学校の東原庠舎(とうげんしょうしゃ)西渓校に通う町内の1年生から9年生(中学3年生)までの54人。「ぼくらの西多久見聞録」と名付け、特産品や昔話、寺院などテーマ別に6班に分かれ、夏休み期間中に地域の“物知り博士”から話を聞く。

 子どもたちの誇りや愛着心を育む活動を支援する県の補助金を活用。本の制作は、市内在住のCG・映像クリエイター藤井啓輔さん(35)がサポートする。

 7年生の川浪壮太さん(12)は棚田米やスッポンなどの特産品を調べる。「しっかりインタビューして分かりやすく伝えたい」と意気込みを語り、案内役を務める駄地区長の小宮泰さん(68)も「子どもたちに教えたいことはたくさんある。楽しみながら、もっと知りたいと思わせられるか、私たち大人も試される」と張り切っている。

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