FFGと十八銀行の債権譲渡に関して見解を語る佐賀銀行の坂井秀明頭取=佐賀市の佐賀銀行本店

 佐賀銀行の坂井秀明頭取は30日、経営統合を計画するふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡県)と十八銀行(長崎県)から長崎県内の貸出金シェア引き下げのため譲渡の打診があった債権に関して、全ての企業を受け入れる方針を明らかにした。具体的な件数、金額は言及しなかった。

 統合計画を審査する公正取引委員会は、長崎県内の貸出金シェアが統合後に約7割となる点を問題視している。FFGと十八銀行は、長崎県内に拠点を持つ西日本シティ銀行など約20の金融機関に債権譲渡を打診している。

 坂井頭取は佐賀市で開いた定例会見で「企業名や取引額、内容などを記したリストを見た。(経営者)本人に話を聞き内容を聞いてから取引の契約をする。今はその前の段階」と説明した。受け入れの是非について「取引したいと申し出ていただいているのはありがたいこと。お断りする相手はないだろう」と答えた。

 FFG、十八銀行と同じ金利で引き受けるかは「同じ条件になるだろう。取引の進展次第で変わるかもしれない」と述べるにとどめた。巨大ライバル行が誕生する経営統合に協力することには「競合と、地域経済について考えるのは別のこと。長崎のためになることを否定するものではない」との見解を示した。

 九州FG傘下の鹿児島銀行(鹿児島市)の上村基宏頭取も同日、打診を受けた顧客企業は全て受け入れる方向と説明した。九州FG傘下の肥後銀行(熊本市)にも打診があったという。

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