西日本豪雨で被害を受けた農地などの復旧に向け、山口祥義知事(右)に要請書を手渡したJA佐賀中央会の金原壽秀会長=佐賀県庁

 7月上旬の西日本豪雨や台風7号の被害を受け、JA佐賀中央会の金原壽秀会長が30日、被災農地の復旧や農家の経営安定に向けた支援を求める要請書を山口祥義知事と佐賀県議会の石倉秀郷議長に提出した。県は同日、豪雨などによる県内の農林業関係の被害総額が約106億円に膨らんだ状況を公表した。

 要請書では、農業用ハウスやイノシシよけのワイヤメッシュなど鳥獣被害防止施設の復旧支援と、農地や土地改良施設の早期復旧対策の2点を要望している。

 県庁で山口知事に要請書を手渡した金原会長は「山間部ではのり面崩落など、農業施設に大きな被害が出ている。復旧にぜひ尽力を」と対応を求めた。知事は国の激甚災害指定に触れ「農業者の心が折れないように復旧復興に全力を尽くす」と応じた。

 県の27日時点のまとめでは、農作物は田畑への土砂流入などでコメや小ネギ、ホウレンソウの被害が25・93ヘクタール、3800万円に上った。ハウスや畜舎の倒壊・破損が50棟、ワイヤメッシュの損壊は6・8キロ、計3700万円の被害が出た。

 このほか、農地ののり面崩壊などが1693カ所で確認され33億9700万円、農道やため池などの破損が1102カ所で27億3800万円、林地の山腹崩壊が155カ所23億6400万円、林道ののり面や路肩崩壊が1079カ所20億8千万円に上った。道路や河川など公共土木施設は545件で約34億円、学校など文教施設は9件で約4400万円だった。

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