柿右衛門様式窯から作品を取り出す芸術学部の学生=福岡市東区の九州産業大学

 九州産業大学(福岡市東区)構内にある柿右衛門様式窯でこのほど、今年初めての窯開きがあった。芸術学部の学生や大学主催の陶芸講座に参加する地元の中高生の作品など、約500点が取り出された。

 柿右衛門様式窯は、同大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門さんが芸術を志す学生に「伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」との思いから2000年10月に設置された。年2回程度のペースで窯開きを実施しており、今回で58回目を迎えた。

 作品の窯入れは9日前から始め、1250度の高温で24時間かけて焼き上げた。焼成中は芸術学部の学生やOB、OGが交代で火の見張りを続けた。指導する有田焼作家の梶原茂正教授が窯を開け、中から皿やわんを運び出すと学生たちは仕上がりを熱心に確認していた。

 梶原教授は「回を重ねるごとに作品のレベルも上がってきた。中高生に作陶の機会を与えられることも意義深い」と話した。完成した作品の一部は、秋の学園祭で展示販売する。

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