バルセロナ五輪後、初となる県民栄誉賞に。金メダルを胸に受け取った古賀選手=平成4年8月18日、佐賀県庁

 豪快な背負い投げで「平成の三四郎」と呼ばれた柔道の古賀稔彦選手=当時(24)、旧北茂安町出身=が、バルセロナ五輪71キロ級で金メダルを獲得した。10日前の練習中に左ひざのじん帯を損傷しながら、精神力で掴んだ栄冠だった。

 試合には痛み止めを打って臨み、2回戦と準決勝では一本を奪うなど超人的な勝ち上がりを見せた。決勝ではハンガリーのハイトシュに優勢勝ち。県民はもとより国内外の感動を呼んだ活躍に、佐賀県は翌8月、初の県民栄誉賞を贈った。

 古賀氏は小学1年生から柔道を始め、久留米や鳥栖、中原町(現みやき町)の道場で技を磨いた。18歳で国際大会初優勝を果たし、世界選手権は3度優勝。オリンピックは1988(昭和63)年のソウル大会から3大会連続出場し、96(平成8)年のアトランタ大会でも銀メダルに輝いた。

 2000(同12)年の引退後は後進育成の道へ。12(同24)年には、弘前大大学院で運動選手の「五月病」について研究し、医学博士の学位も取得した。(新元号まであと274日)

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