子どもたちが協力して制作したインフィオラータ(花絵)。祐徳稲荷神社を表現した=鹿島市のピオ

「自分なりにかっこよく表現してみて」と子どもたちに声をかける藤川靖彦さん(左から2人目)

下絵の線からはみ出ないように花びらを置いていく子どもたち

 友達と協力して夏休みの思い出をつくる「ワクワク体験合宿」が27~28日、鹿島市であった。28日は花びらを使って絵を創り上げる花絵師の藤川靖彦さん(57)=東京=を講師に、子どもたちは花絵アートを制作した。鹿島市の祐徳稲荷神社を赤やピンクなど鮮やかな色のカーネーションで表現した。

 花絵アートは「インフィオラータ(花のじゅうたん)」と呼ばれ、イタリアの宗教行事が起源とされる。藤川さんは歌舞伎絵など日本の独自色を融合させて発信したり、市民参加型のイベントに仕立てるなど、花絵を日本文化にしていこうと挑戦し続けている。

 この日は「参加した子どもたちが“主人公”」と藤川さん。「自分でデザインしてみて」「かっこよくね」。花をまぶしていく子どもたちに助言しながら制作が進んだ。完成まで3時間。花を切り分けたり、花が乾かないようにミストを吹きかけたりして役割分担し、青空や神社の扁額(へんがく)などは色のついた砂で描いた。

 制作後、藤川さんは「細かい部分が多くて難易度は高かったけど、みんなが一生懸命に頑張ってくれた。完成度は想像以上です」と笑顔。鹿島小5年の矢川文月さん(10)も「下絵からはみ出さないように気をつけた。きれいにできた」と完成を喜んだ。

 合宿は鹿島青年会議所が60周年記念で企画。地域資源として良質な生産者が多い花に注目、「協力して創る感動を子どもたちに」をテーマに藤川さんにオファーして特別な一日が実現した。作品は30日までショッピングセンターピオに展示される。

 27日には、自分たちで組み立てた竹で流しそうめんや、釣り上げたニジマスのBBQなども体験、約30人が夏を満喫した。

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